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特撮復興二次:戦闘体案 仮称・家畜
2020/12/10 09:20:15 |
プロット集 |
コメント:1件
生まれた時からMARNで育ち、幾度も繰り返し改造を施された仮面の男ーー
ただの戦闘体も数繰り返された改造によって己の肉体をも破壊し続ける力を得てしまった……
崩壊する肉体ーーそれを防ぐために、また実験の為に与えられたのは細胞分裂を促進させた擬似的な超回復ーー
限度を越えたその細胞分裂は戦闘体になる度に己が寿命を削り取っていく……
男はそれに疑問を持たないーー
男は自分の在り方に疑問を持たないーー
それはMARNへの忠誠心ではなく、それはMARNの構成員である母への愛ではなくーー
ーー家畜に疑問を感じる心(愛)など必要が無かったからーー
MARNから放たれた刺客ーー仮面の男は明、海美の前に現れた。
ただの戦闘体でしかないその男の拳は明が今まで体験したことのないモノであった……
その華奢な細腕には似合わない力ーー
その表情と同じ感情の籠っていない圧ーー
今までに出逢ったMARNの戦闘体とは違う、一切発露されない心……
感情を面にあまり出さないあの土方が、ゴ・バダー・バですら戦闘時には鬼気迫る圧を放っていたのに、目の前の男にはそれが無かった
あまりの不気味さに明は「お前は……一体なんなんだ!」と冷や汗を滴し問いかける。
「俺はーーMARNで生まれさせていただき、MARNに育てていただいた、人形【家畜】だ」
仮面の男は心の籠らないーーいや、元々心なんてものが初めから無かったーー声で応え、
「MARNに与えていただけた崇高な使命のために、ネメシス……お前を倒す……」
その言葉を引き金にネメシスと戦闘体の闘いの火蓋が落とされた
途中、ジャスティスが合流し戦況を有利にするも、どれだけのダメージを与えても戦闘体は倒れなかった
しかし、倒れなかっただけでありダメージは確実に蓄積し、戦闘体は幾度も皹がはいっては修復され続けていく
戦えば戦うほど、その男の異様さに圧倒され始めたその時、地獄兄弟と木山先生が現れた……
1対4という圧倒的に不利な状況になっても、退くことはせず戦い続ける戦闘体……
「なんで……なんでそんなになってまで戦うの……!?」
そんな海美の問い掛けに男ではなく木山先生が応えた
「アレはMARNによって生まれた時から家畜の様に育てられた……人としてではなくただの人形として……」
そこから木山が語り始めたのは、その男の『子供の観察日記に書かれた』様な生涯であった
その生涯に海美は心を持たされなかった男の生に涙を流し、明と花京院は怒りで涙を流していた
(なぜ、涙を流しているんだ……?)
(なぜ、あの女性は涙を流す……なぜ、この男達は涙を流す……?)
今まで感じたことのない疑問【感情】が男の中で産声を上げた
どんなに倒れてもネメシスは立ち上がると信じているーー海美の眼に宿ったその希望に疑問を抱き
どんなに倒れても立ち上がり向かってくるーー花京院のその勇気に疑問を抱き
そして、こんな空っぽの人形でしかない男のために涙を流す復讐のために生きる男ーーネメシスの、明の大きな愛に疑問を抱いていた
生まれて始めて疑問を抱いていることに気がついた時、男の超回復は限界を超え、体が崩壊を始めた
「ネメシス……一つ聞いていいか……?」
「……なんだ?」
闘いの終演を……男の終演を感じ取った明は変身をとき、崩れ行く男の最後をその眼に焼き付けていた
「もしも違う形でお前と会っていたなら……俺はお前のような人になれていた……か……?」
「ーーっ、当たり前だ! お前は人だ! 今でも人形なんかじゃない、お前は人なんだよ!」
「……そうか、俺にとってはMARNの方々だけが人だったんだが……俺も人でよかったのか……」
(あぁ……もう少し俺も生きたかったな……この男達と……そうか……これが、この感情が……)
崩れ行く体、MARNの人形として存在していた男が生まれて始めて、最初で最後の感情をその顔に浮かべた
(ーーーーこれが、心か)
それはとても優しく、暖かな微笑み
砂と消えるほんの一瞬の微笑みを明達は心に刻みつけた
その男が生きていたという証をーー
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コメント
2020/12/10(木) 10:00:28 | URL | エイツ #-
ええ話やん...